「以心伝心」は難しくても、猫の力を借りた「以猫伝心(いびょうでんしん)」なら今すぐ実現できるかもしれません。蓋付きの器に収められたペーパーウェイトの猫たちが、言葉では伝えきれない細やかな気持ちを橋渡ししてくれるのですから。
猫たちは、鋳型に鉄を流し込む南部鉄器の技法によって生まれました。重厚な鉄瓶で知られる南部鉄器ですが、繊細な鋳肌を生かし、しなやかな動きを表現。重くひんやりした猫を手にのせていると、だんだん温かくなり、この重みが生き物のように感じられてくるから不思議です。鉄の鋳物は放っておけば錆びてしまいますが、使うほどに表情が変化するのも楽しみのひとつです。可愛がれば可愛がるほど、猫たちは、いい味わいに成長してくれることでしょう。
3匹とも眠っているように見えますが、1匹だけ本当は起きている猫がいたりします。彼らに用意した寝床は、鉄とのコントラストが映える、軽やかな胡桃(くるみ)の器。3匹が体を寄せ合ってすっぽりと収まる様子は、本当に心地よさそうです。蓋のトップには、猫たちが大好きなマタタビもついています。
ペーパーウェイトとして、性格の異なる3匹の猫を使い分けてみてください。足跡のついたメモの上に、好みの向きで猫を置くことができます。おねだりしたい時は、甘えるような上向きポーズの猫を。ごめんねと伝えたい時は、しょんぼり下向きの猫を……。